ドゥーム・ジェネレーション

ドゥーム・ジェネレーション

1990年代の“ニュー・クィア・シネマ”というムーブメントを牽引し、インディカルチャーの旗手として知られるグレッグ・アラキ監督の衝撃の2作品が、約30年の時を経て、デジタルリマスター版としてリバイバル公開決定!

自身を形成したものは「クィアネスとセクシャリティ、そしてオルタナティブ・ミュージック」と語っているように、手掛ける作品にはシューゲイザーやオルタナティブロックなど作品を盛り上げ感情を揺さぶる音楽がプレイリストのように多用され、登場人物のセクシュアリティも実に多様なことが特徴。異性愛を常識とする当時の概念や、それを支えてきた映画のあり方に対抗した90年代の“ニュー・クィア・シネマ”を牽引した作家の1人として知られる。

「ドゥーム・ジェネレーション」は、一貫してティーンエイジャーを主人公に同性愛者のリアルライフを描いてきたアラキ監督が、プロデューサーからの「異性愛映画を撮ったら制作予算をあげよう」という提案に対し、彼なりの反骨精神あふれるパンクなやり方で挑み「表向きは”異性愛映画”としつつも、”史上最もクィアな異性愛映画“を作りたかった」と語る作品。「ノーウェア」は、アラキ監督自身が「3部作の中で間違いなく最も野心的な作品」と評し、まるでジェットコースターのようなスピード感で若者たちの“終末の日”の一夜を描いている。

この2作品に「トータリー・ファックト・アップ」を加えた3作が“ティーン・アポカリプス・トリロジー”と称されており、自身の映画を「アウトサイダー、パンクス、クィア、社会やコミュニティに馴染めない人たちのためのもの」と位置付けている。

「ドゥーム・ジェネレーション」は、1995年にサンダンス映画祭にてプレミア上映され、当時の常識を超えた性表現に、観客にも衝撃をもたらしている。そこから約30年の時を経て2023年にサンダンス映画祭を主催するサンダンス協会が選出するフィルムアーカイブコレクションに「ドゥーム・ジェネレーション」「ノーウェア」が選出され、協会の支援も受けデジタルリマスターされた。
原題 The Doom Generation
監督 グレッグ・アラキ
出演 ジェームズ・デュバル、ローズ・マッゴーワン、ジョナサン・シェック 他
作品データ 1995年製作/フランス・アメリカ合作
配給 パルコ
コピーライト (C)1995 UGC and the teen angst movie company (C)1997. all rights reserved. kill.