愛がなんだ

愛がなんだ

直木賞作家=角田光代が2003年に発表した「愛がなんだ」は、平凡なOLテルコの“究極の片思い”を描くパンチのきいた恋愛小説。全力疾走で一方通行の恋を駆け抜けるテルコの日々を、一人称の濃密な筆致で綴った本作が、舞台を現代に移して遂に映画化。

猫背でひょろひょろのマモちゃんに出会い、恋に落ちた瞬間、テルコの世界はマモちゃん一色に染まり始める。会社の電話は取らないのに、マモちゃんから携帯に連絡が入ると秒で取り、呼び出されると残業もせずにさっさと退社。どこにいようと電話1本で(あくまでさりげなく)駆け付け、平日の朝いきなり「動物園に行こう」と言われると余裕で会社をぶっちぎる。呆れる女友達の助言はへらへら聞き流し、ついに会社をクビになっても、これ幸いとばかりにマモちゃんの家の雑事を嬉々としてこなす。だがそんな幸せ絶頂の日々は、突然終わりを迎える。自分の何が悪かったのか?悶々としながら失意のどん底に落ちるテルコだったが、ようやく自分をリセットして職探し……と思った矢先に、再びマモちゃんから連絡が。どこまでも“自分系”のマモちゃんに振り回されるテルコの、狂暴で愛おしい片思いの行方は……?
監督 今泉力哉
脚本 澤井香織、今泉力哉 
出演 岸井ゆきの、成田 凌、深川麻衣、若葉竜也、穂志もえか、中島 歩
配給 エレファントハウス
公式サイト http://aigananda.com/
コピーライト (c)2019映画「愛がなんだ」製作委員会

MOVIE ムービー

  • 【特報】映画「愛がなんだ」