ナチス支配下のドイツ・第三帝国に参加したドイツ人高齢者たちの証言を記録したドキュメンタリー。母がユダヤ人難民であったというルーツを持つイギリスのドキュメンタリー監督ルーク・ホランドは、2008年から10年の歳月をかけて250以上のインタビューを敢行する。その対象となったのは、武装親衛隊のエリート士官、強制収容所の警備兵、ドイツ国防軍兵士、軍事施設職員、近隣に住んでいた民間人など、ホロコーストを目撃した、生存する最後の世代である高齢者たち。彼らはナチス政権下に幼少期を過ごし、ナチスの精神を植えつけられて育った。長きにわたって沈黙を続けてきた彼らが語ったのは、ナチスへの加担や受容したことを悔いる言葉だけではなく、自己弁護や言い逃れ、さらにはヒトラーを支持するという赤裸々な本音まで、驚くべき証言の数々だった。

監督
ルーク・ホランド
コピーライト
Ⓒ2021 Focus Features LLC.
RELEASE
2022年8月 TOHOシネマズシャンテ他にて全国公開