「笑って死にます」
特攻隊員として共に訓練を受け、日々「死」と向き合った仲間。
彼らはその運命をどのように受け入れたのか、その想いとは——————————
敗戦の色濃い太平洋戦争の末期、爆弾を抱えたゼロ戦で、アメリカの軍艦に体当たり攻撃を命じられた若者たちがいた。生きて帰ることのない「神風特別攻撃隊=カミカゼ」と呼ばれた若者たちだ。
戦闘機の教育訓練部隊だった「筑波海軍航空隊」(茨城県笠間市)でも84名の若者が沖縄戦の為の特攻隊に編入され60名が亡くなった。その中心は、学徒出陣によって大学を中途で辞め、特攻隊に志願した若者たちだった。「お国のために」命を投げ出すしかなかった、時代の空気の中での志願だった。
戦後70年(撮影時)を経て、戦争経験者の高齢化が進み、その体験が語られる機会が失われつつある。本作は戦争の終結によって生き残ることができた元特攻隊員の人々の、戦後なかなか語られて来なかった証言を集め、彼らが経験した戦争の真実を知ることが出来る貴重なドキュメンタリーとなる。
- 監督
- 若月 治
- 出演
- 証言:木名瀬信也 柳井和臣 橋本義雄 流 政之 ナレーション:原日出子
- 詳細
- 2015年製作/99分/G/日本
- コピーライト
- ©2015 プロジェクト茨城
- RELEASE
- 2015/08/11